
お金持ちになりたいけど、何に投資したらいいの?
そんな方に向けて、今回は2000年以降のデータをもとに、代表的な8つの資産クラス・金融商品のリスクとリターンを、表とグラフを使ってわかりやすく比較します。
この記事では、リターンは平均リターン(%)、リスクはリターンの標準偏差(%)としています。
「金」や「株式」「債券」など投資対象はいろいろありますが、何に投資すればどれだけ儲けられるのか、過去の実際の値動きの傾向から、あなたが投資した場合の将来のリターンのヒントが見つかります。
比較した資産クラス・金融商品は、日本株、外国株、日本債権、外国債券、日本不動産、外国不動産、コモディティ、金の8種類です。
おくりんがおすすめする、投資するべき資産クラス

わたしがおすすめする資産クラスは株式です。そして日本株より外国株です。
理由はこのブログ記事でデータをもとに詳しく説明しますが、簡潔に言うと、1802年以降という超長期のスパンでみて、株式が最も高い成長率で上昇し続けているためです。
2020年以降の直近では金の値上がりが目立ちますが、超長期のスパンでみると金の値上がりは株式と比較して劣りますし、いずれ株式の値上がりが金価格より大きくなると、わたしは予想しています。
そのため、もしあなたが今後数十年投資を続けるつもりなら、株式を主体にした資産クラスに投資することをおすすめします。
投資の基本は分散投資なので、日本株だけでなく、世界の株を対象に投資するのがいいでしょう。投資初心者の方や、具体的な投資対象に悩まれる場合は、アメリカまたは全世界の株を対象とした低コストのインデックスファンドを選びましょう。
ご高齢でそれほど長く投資期間を持てない場合は、株式は少なめで債券などに多く投資することになるでしょうか。わたしはまだ20~30年は投資を続けるつもりですが、最後のほうは債券を中心としたポートフォリオにすると思います。
それでは、ここからがデータをもとにした説明です。
資産運用におけるリスクとリターンとは?
リスクとは?
投資の世界での「リスク」とは、「価格がどれくらい変動するか(ブレ幅)」を表します。
価格が激しく上下する資産はハイリスク、あまり変動しない資産はローリスクと呼ばれます。
「損をする=リスク」と誤解されがちですが、あくまで値動きの幅のことです。

リターンとは?
リターンは、「投資によって得られる収益」のこと。
たとえば年率3%のリターンであれば、100万円を1年間投資すると103万円になる計算です。
ただし、投資の世界ではマイナスのリターン(損失)になる可能性もあります。
リスクとリターンの関係
リスクとリターンの関係は、以下の4種類に分類できます。このうち、ローリスク・ハイリターンの資産クラスがあればベストですが、基本的にそのような資産クラスはありません。
逆に、最悪のハイリスク・ローリターンの資産クラスは存在します。ハイリスク・ローリターンの資産クラスは選ばないようにしましょう。

データで見る!資産クラス8種類のリスクとリターン
2000年以降
2000年以降の実際の資産クラスのリスクとリターンの関係をチャートに表しました。元データはこの記事の最後につけています。
一般的に、リスクの高さとリターンの高さは比例する傾向があります。しかし、2000年以降のデータをもとにしたチャートを見ると、日本株とコモディティはハイリスク・ローリターン寄り(チャートの右下方向)に位置しています。そして、金が比較的ローリスク・ハイリターン寄り(チャートの左上方向)に位置しています。
※この記事では、リターンは平均リターン(%)、リスクはリターンの標準偏差(%)としています。

資産クラスのリスクとリターンの関係を別の表現で示します。下のチャートは、丸印が減金リターン、四角の上端が最大リターン、下端が最小リターンを表しています。つまり、四角が長細い金曜商品ほど、最大リターンと最小リターンの振れ幅が大きいことがわかります。
日本株とコモディティは振れ幅が大きいわりに平均リターンが低く、金は振れ幅が小さいにもかかわらず平均リターンが比較的高いことがわかります。
つまり、2000年以降のデータだけを見ると、金は優れた投資対象と言えます。

1802年以降(超長期)
2000年以降のデータでは金は価格上昇率が高かったですが、1802年からの超長期のチャートでは金のパフォーマンスはそれほど良くありません。金が2000年以降好調ですが、全期間を通して価格が上昇し続けているのはアメリカ株式です。

もちろん、将来も過去のデータ通りになるとは限りませんが、過去のデータを参考に投資することは大切です。
まとめ
将来も同じ結果になるとは限りませんが、過去の実績からは株式が最も高い成長率を示していました。そのため、あなたが投資で儲けたい場合、株式に投資する必要があります。
未来は不確実なので、分散投資を意識して、複数の資産クラスに投資したポートフォリオをつくることも重要です。
資産クラスの中にはハイリスクハイリターンのものもありますので、自分のリスク許容度に見合った投資をすることも意識してください。
株式投資でよくある失敗
こんな失敗していませんか?おくりんの体験談をもとに4コマ漫画をつくっています・・・。同じ失敗をしないでくださいね(笑)
資産クラスのリターンの過去データ
この記事で使用したデータを示します。
