投資を始めたばかりの人も、「ひふみ投信」の名前だけは聞いたことがあるかもしれません。
運用開始は2008年。中小型株や成長株への投資で数々の実績を残し、特に2017年頃にはテレビ番組「カンブリア宮殿」への出演をきっかけに爆発的人気を獲得しました。
「成長企業を見つけて一緒に大きくなっていく」という理念が投資家の心をつかみ、NISA口座の定番ファンドにもなっています。
こんなひふみ投信ですが、実はこの数年はパフォーマンスがよくありませんでした。
そして2023年、一時期は運用責任者から離れていた、創業者でありカリスマファンドマネージャーでもある藤野英人氏が復帰。同時にひふみ史上最大の改革に乗り出しました。
この記事では、なぜ今、ひふみ投信が再び注目すべき存在になっている理由を、わかりやすく解説します。
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ひふみ投信の黄金期と転機
まずは少し歴史から。
ひふみ投信はスタート時から、上場したばかりの中小型株や、まだ世の中にあまり知られていない成長企業を発掘して投資してきました。
現場に足を運び、社長に直接会って話を聞くというスタイルは、他の運用会社にはない強み。そしてこの強みによって、ファンド設立の2008年以降10年連続でTOPIXを上回る運用成績を収めました。これが投資家からの厚い信頼を生みました。

しかし、2021年頃から風向きが変わります。
世界的なインフレ懸念や金利上昇により、それまで人気だった成長株が大きく売られ、大型株やバリュー株(割安株)が脚光を浴びるようになりました。
ひふみは依然として成長株中心のポートフォリオだったため、この環境変化にうまく適応できず、成績が伸び悩むことになります。
苦戦の背景
藤野氏自身がこの時期を振り返り、「環境の変化に戦略が合わなかった」と語っています。
特に2021〜2022年にかけては、運用トップの座を一時離れており、後任に任せていたのですが、この移行期に市場環境が激変。
ひふみの得意分野だった成長株投資は逆風にさらされ、大型割安株が勝つ相場となってしまったのです。
この成長株と大型株の入れ替わりは、投資の世界では何年かごとに起こります。
でも、戦略の切り替えが遅れると、パフォーマンスはあっという間に市場平均を下回ってしまう。まさにその典型例がここ数年のひふみだったのです。
藤野英人氏の復帰
そんな中、2023年1月、藤野氏が再び運用責任者として復帰します。そして同年10月には大胆な改革を断行。ひふみ投信の歴史の中でも最大規模となる銘柄入れ替えを行いました。
従来の中小型成長株中心のポートフォリオから、大型株や割安株を積極的に組み入れる戦略に転換。富士通、ソニー、NEC、三菱UFJ、日立、東京海上といった、日本経済を支える代表企業が新たに加わります。 これにより、景気の波や金利動向に左右されにくく、安定感のある構成へと生まれ変わったのです。
海外株のピンポイント投資も
もうひとつ見逃せないのが、海外株の活用です。ひふみ投信は日本株中心ですが、実は海外株も一部組み入れています。
例えば、AIブームの象徴ともいえるエヌビディア、バイオ医薬の成長企業イーライ・リリーなど、日本市場にはない強みを持つ企業を厳選して投資。
これは単なる分散投資ではなく、「日本にない成長領域を取り込む」という狙いがはっきりしています。
なぜ今「ひふみ投信」が注目なのか
- カリスマ運用者の復帰:藤野氏は30年以上の投資経験を持ち、ITバブル崩壊やリーマンショックなど、市場の荒波を何度も乗り越えてきた人物。経験値の厚みが違います。
- 柔軟かつ大胆な戦略転換:大型株・割安株を取り入れたことで、現在の相場環境にマッチ。守りと攻めのバランスが良くなっています。
- 国内外の成長領域をカバー:AI、医薬、インフラなど、長期的に成長が見込める分野を網羅。国内外で「勝てるテーマ」に資金を投じています。
- 経営者との対話を重視:単に株を売買するだけでなく、企業価値を高めるために経営者と直接対話。投資先の成長を促す「共創型」の運用です。
成長株投資と言えばひふみ投信という従来の評判が復活しようとしています。
ひふみ投信への投資にあたって
ひふみ投信は日本株へ投資するアクティブファンドの中で1、2を争う人気投資信託です。主に30代~60代の方が、毎月1~3万円の積立投資をされています。
あなたも資産の一部をひふみ投信に振り向けてみてはいかがでしょうか。

ひふみ投信への投資の心構え
もしこれから投資を始める人なら、短期の値動きに一喜一憂しないという心構えが大切です。
ひふみ投信のように、運用方針が明確で、実績ある運用者が率いるファンドは、長期投資でこそ真価を発揮します。
ブログ著者のおくりんは、オルカンまたはS&P500連動投信のコアとなる資産に加えて、サテライトとして成長株への投資がよいと考えています。ひふみ投信に投資する場合も、上限は全資産の10~20%程度までにした方がよいでしょう。
まとめ
ひふみ投信は、過去数年の低迷から抜け出しつつある再スタートの時期にあります。
運用責任者の復帰、戦略の大転換、国内外の成長企業への投資。この3つがかみ合えば、かつての輝きを取り戻す可能性は十分にあります。
もしあなたがNISAや長期投資を検討しているなら、今のひふみ投信は注目候補のひとつと言えるでしょう。
投資の世界では安くて良いものを買うだけでなく、これから伸びる可能性があるものを早めに持つことも重要です。ひふみ投信にはこれからの伸びを期待できる要素があると思います。
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