
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信ってすごく人気があるみたいだね。
どんな投資信託なの?

アメリカの成長性の高い企業に厳選投資するアクティブファンドで、S&P500を上回るリターンを出しているすごい投資信託だよ。

じゃあおすすめの投資信託ってこと?

中身を確認するとNasdaq100とS&P500の中間的な構成銘柄とリターンなので、わざわざ高い信託報酬を払って買うほどではないと思うよ。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の特徴
基本情報
まずはアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の基本情報から見ておきましょう。
このファンドは米国の成長性の高い企業に厳選投資するアクティブファンドです。S&P500を上回る成果を目指しています。アクティブ運用のため信託報酬は1.727%と少し高めです。
純資産総額はA~Dコース合計で56,000億円超と非常に大きく、人気のあるファンドです。なかでもDコースは国内で販売されている投資信託の中で純資産総額3位、Bコースは7位の人気投信です。
運用会社 | アライアンス・バーンスタイン |
投資対象 | 米国株 |
ベンチマーク | S&P500(配当込み、円ベース) |
運用方針 | アクティブ運用 |
信託報酬 | 1.727% |
純資産総額 | 56,000億円超(2025年10月、A~Dコース合計) |
運用方針
- 集中投資:銘柄を厳選して50~70銘柄に集中投資します。
- 持続的成長企業への投資:環境変化に強く、継続的に収益を拡大できる可能性のある企業を選定。
- 利益再投資力を重視:稼いだ利益を再投資して成長を加速できる企業を好む運用です。
- バリュエーションを重視:成長性だけでなく、株価が過度に割高になっていないかどうかの判断も重視します。
設定来チャート
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の優れているところは、設定来でS&P500を上回る成績を記録しているところです。
アクティブ運用では信託報酬が高い分だけS&P500を上回るのは難しいのが常識ですが、このファンドはS&P500を上回るリターンを出しており、これが人気の理由となっています。
ただし、Nasdaq100よりは下で、S&P500とNasdaq100の間のリターンです。アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信の構成銘柄がS&P500とNasdaq100の中間的なものなので順当な結果と言えます。

構成銘柄
ファンドの上位構成銘柄はS&P500とNasdaq100の中間的な内容です。ただし、アップルとテスラが入っておらず、VISA、ネットフリックス、アプライドマテリアルズ、モンスタービバレッジが入っています。
全体的に、半導体とITに強気な構成銘柄となっています。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 | S&P500 | Nasdaq100 |
エヌビディア(9.0%) | エヌビディア(7.0%) | エヌビディア(14.2%) |
マイクロソフト(7.2%) | マイクロソフト(6.7%) | マイクロソフト(12.7%) |
アマゾン(6.0%) | アップル(5.6%) | アップル(10.6%) |
アルファベット(5.9%) | アマゾン(4.2%) | アマゾン(8.0%) |
メタ(5.4%) | メタ(3.4%) | メタ(6.0%) |
ブロードコム(5.3%) | ブロードコム(2.4%) | ブロードコム(4.5%) |
VISA(4.3%) | アルファベットA(2.1%) | アルファベットA(4.1%) |
ネットフリックス(4.2%) | バークシャー・ハサウェイ(1.9%) | テスラ(3.5%) |
アプライドマテリアルズ(2.2%) | テスラ(1.9%) | アルファベットC(3.4%) |
モンスタービバレッジ(2.0%) | アルファベットC(1.8%) | ネットフリックス(1.8%) |
選べるコース
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信にはA~Dの5つのコースがあり、為替ヘッジの有無や決算頻度で自分に合ったコースを選ぶことができます。
このうち毎月決算型のDコースが1番人気、年2回決算型のBコースが2番人気となっています。
コース名 | 為替ヘッジ | 決算頻度 | NISA |
Aコース | あり | 年2回 | 成長投資枠 |
Bコース | なし | 年2回 | 成長投資枠 |
Cコース | あり | 年12回 | 対象外 |
Dコース | なし | 年12回 | 対象外 |
Eコース | なし | 年6回 | 成長投資枠 |
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信のメリットとデメリット
メリット
- S&P500を上回るリターン:過去実績は将来を約束するものではありませんが、信頼できる運用方針と考えられます。
- 選べるコース:為替ヘッジの有無、分配頻度などライフスタイルやリスク志向に応じて選べます。
- NISA成長投資枠:Aコース、Bコース、EコースはNISA成長投資枠で購入可能です。
デメリット
- 分配金:分配金を再投資するコースがありません。分配金が出るため複利効果が得られにくく、長期的な資産形成には不向きです。
- 高い信託報酬:アクティブ運用なのでしかたありませんが信託報酬は1.727%で高いです。
- 購入手数料:購入手数料がかかる場合があります。証券会社によってはゼロのところもあるのでお得な証券会社で購入しましょう。
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信が向いている人
- 長期で資産を成長させたい人(特に成長株に期待する人)
- 分散投資の一環として米国成長株エクスポージャーを持ちたい人
まとめ
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信は設定来でS&P500とNasdaq100の中間的なリターンを示しているファンドです。そしてアクティブ運用のため信託報酬は高いです。
そのため、このファンドを購入するよりも、S&P500とNasdaq100を50%ずつ購入することで同等のリターンを低コストで実現できます。