投資といえば株式で、金(ゴールド)は利息も生まないから、持つ必要はない」。
もしあなたがそう信じているなら、その常識をアップデートする時期が来ているかもしれません。
投資のバイブルとして知られるジェレミー・シーゲル教授の「資産クラス別の累積価値」チャート。200年以上の歴史を証明するこのグラフに、大きな変化が起きています。
この記事では、これからの時代に株と金を両方持つべき理由を説明します。
金の投資信託やETFは新NISAでも買えます。ぜひこの機会に金について考えてみてください。
金(ゴールド)は上昇しないという常識
ジェレミー・シーゲル教授の株式投資第6版には、主要な資産クラスの累積価値の増殖状況のチャートがあります。これは1801年から2021年までの220年で、株、債券、金の価格推移を表したものです。
株式は長期的に見るときれいな右肩上がりのチャートをしており、さらに最も上昇率が高い資産です。株式と比較すると債券は上昇率が劣り、金に至ってはインフレ率と同程度しか上昇していない。
そのため、シーゲル教授は株式に投資をするべきと主張されています。
このチャートは超有名で、金は上昇しないということは投資家の間では常識となっていました。

金(ゴールド)は上昇することを新発見
さて、ここからが本題です。これまでは、金は上昇しないから株式だけ持てばいいと考えられてきました。
しかし、主要な資産クラスの累積価値の増殖状況のチャートを2025年まで伸ばして更新したチャートをよく見てください。増えないと言われていた金が急激に角度を上げて上昇していることに気づきませんか?

シーゲル先生の「主要な資産クラスの累積価値の増殖状況」を2025年まで伸ばすと、上昇しないとされていた金が上昇しています。
— おくりん@米国株式・インデックス投資 (@okurin_com) January 31, 2026
1970年代の金本位制廃止を起点とすると、金と株式の上昇速度は近い。
「金の上昇」=「貨幣価値の下落」ですが。#株クラ pic.twitter.com/3XDE8CujsF
金本位制の廃止
1971年以前、世界のお金(米ドル)は金と交換できることが保証されていました。これを金本位制と言います。しかし、当時の米国大統領リチャード・ニクソンがこの制度を廃止します。これ以降、中央銀行は金という裏付けなしに、自分たちの判断でいくらでもお金を刷れるようになりました。
ここから、世界中で貨幣価値の下落が始まります。
金価格の上昇
実は、1970年代以降の金の上昇速度は株式の上昇速度にかなり近くなっています。
なぜ金が上がっているのか?
それは大量にお金を発行したために貨幣価値が下がり、相対的に金価格が上昇したためです。
金には大きく5つの魅力があります。
- 普遍的な価値:金は世界中で価値が認められており、希少性が高く、一部の通貨のようにに無価値になるリスクがほぼありません。
- インフレ対策:金はインフレ時に価格が上昇する傾向があり、現金の価値が下がる状況でもその価値を維持しやすいです。
- 分散投資効果:金は株式や債券など他の資産とは異なる値動きをするため、ポートフォリオに組み込むことでリスクを分散できます。特に経済が不安定な時期にも、金は値上がりすることがあり、安定した資産形成に寄与します。
- 信用リスクがない:国や企業は破綻することがあり得ますが、金はそのような信用リスクがありません。
- ローリスク・ハイリターン:過去20年間の実績では、他の資産クラスと比較してローリスク・ハイリターンでした。(検証データ)
さらに、インフレや世界の中央銀行の金購入によって、金価格の上昇は今後も続くと見込まれます。
株に加えて「金(ゴールド)」を持つべき3つの理由
なぜ、最強の資産である株式だけでなく、あえて金を持つ必要があるのでしょうか?
その理由は、現代の貨幣システムが抱える弱点にあります。
貨幣価値の下落に対する最強の防御
1971年以降、世界中で刷られるお金の量は爆発的に増えました。お金の量が増えれば、1円・1ドルの価値は相対的に下がります。これがインフレの原因のひとつです。
資産を現金で持っていると、貨幣価値の下落に伴い現金の価値が下がり、何もしなくても資産は減っていくことになります。
金はインフレに対して資産を守る役割を果たします。
株式との「上昇速度」の接近
驚くべきことに、金本位制が崩壊した1970年代以降で見ると、金の上昇スピードは株式のリターンに近いです。
金は増えない資産というのは、金本位制だった時代の古い常識です。自由に紙幣が刷られる現代において、埋蔵量に限りがある金は、株式に負けない勢いでその価格が上昇しています。
ポートフォリオのリスク低減
金は株式と近い上昇率であることを見てきました。少しでも資産の増加を優先するなら、株式のみが正解に見えますが、金を持つ意味はあるのでしょうか?
資産運用において、相関性の低い資産を持つことでリスクを下げることが、安定した運用に重要と考えられています。
金と株式は比較的相関性の低い資産であり、金を持つことで株式のみのポートフォリオよりリスクを下げることができます。
金(ゴールド)を加えたポートフォリオ
過去200年の主要な資産クラスの累積価値の増殖状況のチャートからは、ポートフォリオの80〜90%は株式で運用し、残りの10〜20%は金(ゴールド)を持つべきです。
- 80〜90%:株式(全世界株やS&P500など)
- 10〜20%:金(ゴールド)
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まとめ
金(ゴールド)は上昇しないという古い常識に縛られて、金を選択肢から外すのはもったいないです。
攻めの株式と守りの金(ゴールド)。この両輪を揃えることで、安定した強力な資産運用ができます。
株式しか持っていないという方は、まずは少額からでも金(ゴールド)に資産を振り分けてみませんか?




