
アメリカ株にインデックス投資したいんだけど、何を指標にしたらいいかな?

おくりんはS&P500をおすすめします!
ハイテク株にかける人はNASDAQもありです。
この記事では、アメリカ株の指標として有名な、S&P500、NYダウ、NASDAQを比較し、インデックス投資する場合の指標としてS&P500がおすすめな理由を説明します。ハイテク株にかける人はNASDAQもありです。
S&P500、NYダウ、NASDAQの比較
S&P500 | NYダウ | NASDAQ100 | |
構成銘柄 | 米国の主要企業 約500社 | 米国を代表する企業 30社 | ハイテク企業中心 100社 |
特徴 | 米国株式市場の時価総額の約8割を網羅する。 業種が広く分散されている。 | 老舗・大型株中心で歴史が長い。 銘柄数が少ないため市場全体の動きを表していない。 | ITやハイテク関連企業の割合が高い。 成長株が多く、ボラティリティ高め。 |
計算方法 | 時価総額加重平均 | 株価平均 | 時価総額加重平均 |
たとえば、NYダウにはアルファベット(Google)やメタが含まれていません。一方で、NASDAQ100はテック企業の比率が高く、テック企業の業績を反映しやすい傾向があります。
順位 | 銘柄名 | 時価総額(億ドル) | S&P500 | NYダウ | NASDAQ100 | |
1 | エヌビディア NVDA | 43,400 | 〇 | 〇 | 〇 | |
2 | マイクロソフト MSFT | 39,656 | 〇 | 〇 | 〇 | |
3 | アップル AAPL | 31,002 | 〇 | 〇 | 〇 | |
4 | アマゾン AMZN | 24,853 | 〇 | 〇 | 〇 | |
5 | アルファベット GOOGL | 21,635 | 〇 | 〇 | ||
6 | メタ META | 16,793 | 〇 | 〇 | ||
7 | ブロードコム AVGO | 13,814 | 〇 | 〇 | ||
8 | テスラ TSLA | 9,943 | 〇 | 〇 | ||
9 | JPモルガン JPM | 8,233 | 〇 | 〇 | ||
10 | ウォルマート WMT | 7,819 | 〇 | 〇 |
S&P500の特徴と採用基準
S&P500の特徴
- 大型株約500銘柄で構成されている
- 主要産業の主要企業をカバーしている
- 米国株式市場全体を幅広く表す指数
- 米国株式市場全体の時価総額の約80%近くを占めている
(参考:S&Pグローバル)
つまり、S&P500は米国株式市場全体を表す指数と言えます。
S&P500の採用基準
S&P500に採用される企業は、以下のような厳しい条件をクリアしている必要があります。
- 米国企業
- 時価総額が十分大きい
- 流動性が高い
- 浮動株が発行済株式数の50%以上である
- 過去4四半期連続で黒字決算を出している
つまり、S&P500に採用されている企業は安定して利益を出し続けられる実力のある大型企業です。
インデックス投資を行う上で重要なのは、「過去4四半期連続で黒字決算を出している」という採用基準です。業績の悪くなった企業はS&P500から退場し、業績の良い企業だけが残ります。長期間投資することを考えると、自動的に業績の良い企業だけに投資できるS&P500は良い投資先です。
アメリカ株にインデックス投資するなら?
ここまでで、各指標の特徴を説明してきました。その結果、タイプ別におすすめする指標はコチラです!
NYダウは有名な指標ですが、特におすすめポイントはありません。NYダウに投資するならS&P500に投資するほうが良いです。
- 堅実さと分散性を重視したい人 → S&P500
- ハイテク成長株にかけたい人 → NASDAQ100
- NYダウは有名な指標ですが、特におすすめポイントはありません。NYダウに投資するならS&P500に投資するほうが良いです。
S&P500に連動するインデックス投資信託やETFとは?
S&P500に連動した金融商品は多く、日本の証券会社でも手軽に購入することができます。代表的なETFには以下の通りです。
- VOO(バンガード・S&P500 ETF)
- SPY(SPDR S&P500 ETF)
- IVV(iシェアーズ・コアS&P500 ETF)
日本の投資信託では以下の2つが代表的です。どちらも信託報酬(手数料)が非常に低く、初心者にもおすすめです。
なぜS&P500がインデックス投資に向いているのか?
S&P500は「分散」「成長性」「実績」の三拍子が揃っており、初心者から上級者まで幅広く支持されています。
- 長期的に見て右肩上がり(年平均リターンは約7~10%)の実績
- 各業種に分散されており、リスクが抑えられる
- 実績のある黒字企業だけが対象
- 米国という世界最大の経済の恩恵を享受できる
実際、ウォーレン・バフェットも一般投資家には「低コストのS&P500連動ETFへの投資がベスト」と何度も語っています。
まとめ:米国株インデックス投資の王道はS&P500!
S&P500は、米国の成長をまるごと取り込める優れた指数です。NYダウやNASDAQ100も魅力的ではありますが、長期投資・安定運用を目指すなら、まずはS&P500を軸にするのがおすすめです。
「何を買えばいいか分からない」という人こそ、S&P500を検討してみてください。アメリカ経済の成長とともに、あなたの資産も育っていくはずです。