
日経平均って、暴落した次の日には反発していることが多いよね?
それを利用して儲けることってできない?

おもしろいね。
検証してみよう!
- 日経平均が暴落した日の引けで日経平均ETFを買う。
- 翌日の引けでETFを売る。
こんな簡単なルールで儲けることができるのか??
2015年以降の過去10年の日経平均を調べて、検証した結果を説明します。
「暴落した日」の条件を決める
何%下がれば暴落したと言えるのか、これには決まった目安はありませんが、2%以上下がった場合を条件①、4%以上下がった場合を条件②、6%以上下がった場合を条件③として検証しました。
ちなみに、
- 2%以上下がる条件①の発生頻度は年に10回程度、発生確率は5.1%
- 4%以上下がる条件②の発生頻度は年に2回程度、発生確率は0.8%
- 6%以上下がる条件③の発生頻度は2.5年に1回程度、発生確率は0.2%
検証結果
2015年以降の10年間の過去データを検証しました。検証結果のエクセルは、この記事の最後に添付しました。
2015年1月から2025年9月までで東京証券取引所が開いていたのは2,635日、その期間で日経平均は17,409円から45,046円(2025年9月19日)まで上昇した。平均すると1営業日当たり10円上昇していますが、割合にすると1日あたり+0.0%で、1日あたりの上昇率はゼロに近いです。
この「1日あたり+0.0%」を基準として、これより儲かるかどうかを効果の有無の判断基準としました。
気になる検証結果は・・・?
条件①から条件③の検証結果は以下の通りでした!
全営業日 | 条件① 2%以上 下落 | 条件② 4%以上 下落 | 条件③ 6%以上 下落 | |
回数 | 2635 | 135 | 20 | 4 |
発生頻度 | 100.0% | 5.1% | 0.8% | 0.2% |
翌日の日経平均の変化率 | +0.0% | +0.3% | +0.7% | +4.0% |
翌日プラスの回数 | 1409 | 76 | 13 | 3 |
翌日プラスの確率 | 53.5% | 56.3% | 65.0% | 75.0% |
翌日マイナスの回数 | 1225 | 59 | 7 | 1 |
翌日マイナスの確率 | 46.5% | 43.7% | 35.0% | 25.0% |
検証結果のエクセル(ダウンロード)
条件①の検証結果
10年間で日経平均が2%以上下がった日は135日、発生頻度は5.1%、そして翌日の日経平均は+0.3%でした。基準とした+0.0%よりは高いですが、あまりパッとしないですね。
条件①の場合、翌日プラスの確率が56.3%、翌日マイナスの確率が43.7%です。これは、何も条件を付けない全営業日の平均よりは良いですが、変化率としては大きく変わらない結果でした。
ということで、結論、日経平均が「2%以上」下がった日の翌日は反騰するとは言えないです。
条件②の検証結果
10年間で日経平均が4%以上下がった日は20日、発生頻度は0.8%、そして翌日の日経平均は+0.7%でした。基準とした+0.0%より、誤差ではなく有意に上がっていると言えます。
条件②の場合、翌日プラスの確率が65.0%、翌日マイナスの確率が35.0%です。
65.0%の確率でプラスになり、平均で+0.7%の反発があるので、日経平均が「4%円以上」下がった日の翌日は反騰すると言えます。
条件③の検証結果
10年間で日経平均が6%以上下がった日は4日、発生頻度は0.2%、そして翌日の日経平均は+4.0%でした。基準とした+0.0%より、かなり上がっています。
条件③の場合、翌日プラスの確率が75.0%、翌日マイナスの確率が25.0%です。
75.0%の確率でプラスになり、平均で+4.0%の反発があるので、日経平均が「6%円以上」下がった日の翌日はかなりの確率と割合で反騰すると言えます。
日経平均の暴落の程度が大きいほど、翌日は株価が反発しやすいことがデータで検証できました。

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まとめ
- 日経平均が4%円以上下がった日の引けで日経平均ETFを買う。
- 翌日の引けでETFを売る。
このシンプルなルールで誰でも簡単に儲けることができることが検証できました。
また、日経平均の暴落の程度が大きいほど、翌日は株価が反発しやすいこともわかりました。
恐怖心が広がっているときは、多くの人が売り手に回り、売りたい人はすべて売ってしまいます。つまりそのタイミングが底値になる可能性が高いです。
また、暴落のレベルが激しいほど、暴落時に買い向かうシンプルな戦略で儲けやすいことがわかりました。